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米国における無作為、二重盲検、プラシボコントロールの臨床試験 によって、細菌尿と膿尿に対する、クランベリージュースの規則的な 飲用の効果を検証しました。高齢女性153人を対象に、6ヶ月間に わたりクランベリージュース、あるいはコントロールのために用意さ れた試験飲料を、毎日約300ml飲んでもらいました。その結果、クラ ンベリージュースを飲んでいた人の尿中の細菌と白血球の増加 は、試験飲料を飲んだ人に比べかなり抑えられていました。 さらに試験終了後の2ヶ月間、クランベリージュースを飲んでいた人 が尿路感染した頻度は、試験飲料を飲んでいた人の4分の1でした。
フィンランドにおいて、尿路感染の経験がある150人の女性を無作 為に3群(クランベリー / リンゴンベリー(7.5:1.7)混合飲料摂取群、 乳酸菌飲料摂取群、コントロール群)に分け、12ヶ月間にわたって 追跡調査を行ないました。その結果、6ヵ月目における尿路感染の 再発率は、クランベリー混合飲料摂取群16%、乳酸菌飲料摂取群 39%、コントロール群36%となり、クランベリー混合飲料摂取群で 有意に尿路感染の再発率が低下しています。
プロアントシアニジンを含有するクランベリー・りんご・グレープジュース、
お茶及びチョコレートの単回摂取後8時間における尿の微生物付着抑制作用を評価しました。
摂取後2時間毎に微生物付着への平均抑制率を測定し、プロアント
シアニジンを含有するサンプルのうちクランベリージュースのみが
抑制して、摂取後4-6時間後で最大の抑制を示しました。摂取前及
び尿のpHが付着に影響しないことは確認済みです。